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伸びる漢方薬「東西融合」・・・医師らが研究会発足


以前、漢方薬について新聞で取り上げていたので抜粋します。

  • 伸びる漢方薬「東西融合」・・・医師らが研究会発足

抗がん剤の副作用を軽くしたり、認知症患者の不眠を解消させたりするため、医療現場で漢方薬を採用する動きが広がってきた。漢方は日本の伝統医学で、植物などの生薬をもとに体質改善を図るもの。医学界も東洋と西洋の「融合」により、漢方薬の活用に向けた研究を加速する。

漢方は東洋医学の一つで、漢方薬に使う植物の配合は約1800年前の中国の古典に記されているものもある。

漢方薬の存在感が高まったのは、科学的なメカニズムが近年、解明されてきたからだ。日本漢方生薬製剤協会によると現在、保険適用される医療用漢方薬は148種類。うち30種類が科学的に解明された。

例えば、漢方薬の「大建中湯」は腸の働きを改善する効果が解明され、抗がん剤による食欲不振の患者には「六君子湯」が症状を和らげてくれることが証明されるようになった。

医療用漢方薬国内シェア8割を占めるツムラの販売量もこの15年で3倍に増えた。ただ、原料となる植物を安定的に調達することは課題で、ツムラは日本国内での栽培を増やしている。

  • がんや認知症の患者に使われる主な漢方薬と効果

六君子湯(りっくんしとう)・・・抗がん剤による食欲不振を緩和

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)・・・抗がん剤による手足の痛みを軽減

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)・・・抗がん剤による下痢などを緩和

大建中湯(だいけんちゅうとう)・・・大腸がんの手術後の腹痛を軽減

抑肝散(よくかんさん)・・・認知症の不眠やいらいらなどの周辺症状を緩和

というように、科学的裏付けが増えてきているそうです。


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