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食用油について ①


平成28年10月12日の「1分で知る遺伝子」という新聞記事の抜粋です。

男性は毎日、精子を作ることができるが、女性は生れた時にもっていた卵子の元になる細胞を大切に使っていく。年をとると、いわゆる「卵子の老化」で不妊治療の成功率は下っていく。

だが、男性も年をとるにつれ、精子ができる際の遺伝情報の複製ミスで、変異が起きやすくなることがわかってきた。突然変異をもつ受精卵ができると、親にはない変異が子に伝わる。これを「デノポ(ラテン語で「新たに」の意味)変異」という。アイスランドの研究では、子どもは平均60個のデノポ変異を持つ。精子由来の変異は父親が20歳で25個、40歳で65個と年齢とともに増えるが、卵子由来は15個で一定だった。デノポ変異の中には病気とかかわるものもある。理化学研究所脳科学総合研究センターの加藤忠史チームリーダーは、うつ状態と躁状態を伴う「双極性障害」にデノポ変異がかかわる可能性を見つけた。加藤さんは「父親の年齢が子のゲノムに影響して病気のリスクを高める可能性はある」という。気になる話ではある。

― 以上 新聞より抜粋 ―

生物ですから、男女問わず当然老化現象は起きていると思います。ただ、生活習慣でどれだけ気を付けているかというところで差はでてくると感じています。精子に関しては以下のような報告もあります。

奥山治美 著 「本当は危ない植物油 その毒性と環境ホルモン作用」 より抜粋。

●現在、20歳代の人の精子数は、40歳代の人の半分だといわれている。

●精子数の減少は、世界的な現象だが、中でも日本人男性の方が欧州の男性よりも、より減少度合いが激しくなっている。その原因は、ここ数十年で日本においてもっとも変化したものである「食生活」、中でも植物油脂の多量の使用にある。欧州でもそれは増えてはいるが、戦後の日本ほど急激に植物油使用の量を伸ばした国はなく、その変化のつけが回ってきている時期だと考えられる。

●世代間の著しい変化の違いは、「親の世代の食生活の違い」かもしれない。40代男性は、親の世代が戦後の食糧変化、植物油の大量使用の変化をあまりうけていない。しかし、現在20代の若者は、親の世代から「植物油漬け」なのである。

●植物油の中には、たくさんの量の環境ホルモンが含まれていると推定される。環境ホルモンの影響、油脂の微量成分の影響は、胎児の時から遺伝子に影響を与えるので、時間がかかるが変化は確実におこる。環境ホルモンは、偽の性ホルモンとして、性ホルモンに見せかけながら遺伝子DNAに影響を与えて、胚細胞の増殖の最初から、性の方向性を後天的に変えてしまう。

●今まで多くの人に気がつかれなかったが、毎日、調理に使っている食用油や加工食品に使われる油脂が、強力な環境ホルモン作用を示すことが分かってきた。日本人を取りまく食環境が、油脂栄養の面で急速に悪い方向に向かっている。

●我々が研究して確かに突き止めたのは、「カノーラ菜種油」や「水素添加大豆油(おもにマーガリンの原料)」の重大な性かく乱作用である。カノーラ菜種油は、大豆油に比べても危険の多い、もっとも食用に適さない油のひとつである。しかし、日本のみならず世界的にも堂々と、サラダ油として売られ、一般の人は誰も安全性に問題があると思っていない。たしかに、すぐに結果の現れる問題ではない。我々の研究もラット、ミニブタで確かめた研究である。長い年月がかかるが、身体に現れてからからでは手遅れなのである。油脂の選び方によって発癌率も変わり、生殖生理や心の病気にも影響を与えるのである。

●わが国では現在まで長い間、供給植物油脂のトップの位置を保っている。これは、家庭用に限らず、外食産業や加工品などにも大量に使われているからである。そのことが、私たちの健康と体力、精力、正常な性衝動に大きな影響を与えている可能性を問題視している。

●今のところ、供給油脂の1位をしめるカノーラ菜種油、2位のパーム油、および水添大豆油やココナッツ(ヤシ)油に環境ホルモン作用が認められている(他の油脂の環境ホルモン作用は調べられていない)。

●一般のトランス脂肪酸を含むマーガリンは、脳卒中ラットの寿命を異常に短縮し、内分泌かく乱作用があるので食用には向かない。食品の原材料名に食用精製加工油脂とかファットスプレッド、マーガリン、ホイップクリーム、などと書かれていれば、食べない方が良い。

以上、主に環境ホルモン作用について抜粋しましたが、他にも植物油による悪影響について記されています。著者が行った動物実験によるデータの蓄積には説得力があります。油は必要なものですが取り過ぎには気を付けたいですね。


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