痛風が心配な人にとって気になる尿酸値は、小腸の働きが弱いと高くなるという研究成果を、防衛医科大学などのチームがまとめた。尿酸値を測ることで消化器の病気を見つけられる可能性もあるという。
同大の松尾洋孝講師によると、小腸は腎臓と同じように尿酸を体外に排出する働きもあることは知られていたが、具体的な尿酸値への影響は明らかではなかった。チームは、尿酸を体外に運ぶたんぱく質をつくる働きがある遺伝子「ABCG2」に着目。この遺伝子のわずかな違いによって、小腸から尿酸を排出する程度が異なる。
腎臓からの排出の影響を除くため、血液透析を受けている慢性腎不全患者106人について、遺伝子の違いで小腸の働きを評価し、3グループに分けて尿酸値を比較。小腸の働きが正常な患者に比べ、やや弱い患者は血液100mlあたりの平均尿酸値が0.8mg、弱い患者では1.3mg高かった。尿酸値は7.0mgを超えると高尿酸血症と診断される。
また、急性腸炎の子ども67人で、小腸に炎症が起きているときと回復後を比較すると、回復後の平均尿酸値はほぼ半減。小腸の炎症で尿酸値が高まることもわかったという。松尾講師は「尿酸値で、急性腸炎など消化器疾患の兆候を見つけられる可能性もある」と話す。
― 以上 転載
美食がたたっての高尿酸値だけではなく、おなかの調子が悪いために尿酸値が高くなることもあるということか・・・。
最近よく言われる腸内フローラなど、腸の働きの重要性が科学的に解明されるようになってきました。「あの人は胃腸が強いから長生きなんだよね」というのは間違いではないようです。ただ、胃腸が強いがゆえに暴飲暴食できてしまうということも言えると思います。そのことによって他の臓器に問題が出てくることも考えられます。気をつけたいところです。
東洋医学では腹診を重視します。つきたての餅のような弾力が理想とされています。日によって腹の硬さは違うので健康のバロメーターになるのです。慢性的におなかが硬い場合はあまり良くないとされています。また逆に、おなかの力が無さすぎるのも良くないとされています。鍼灸ではそういう状態を調整できるので、徐々におなかの具合が良くなっていきます。おなかが整ってくると元気がでてきます。ざっくりな説明ですが・・・。
腹にまつわる言葉がたくさんあることからも昔から重要視されていたことがうかがえます。
腹が黒い・腹を決める・腹を探る・自腹を切る・私腹を肥やす・腹が据わる・腹に一物・腹に収める・腹に据えかねる・腹を抱える・腹を読む・腹を割る・腹の虫がおさまらない・腹の虫の居所が悪い・腑に落ちない・・・等々。