top of page
検索
haru-haru02

食品表示について


2016/11/6の新聞コラムを紹介します。

戦時中は酢を醸造するための米にも事欠き、石油などからつくる合成酢が出回るようになった。それが戦後20年余りたっても幅をきかせていたという。合成酢か醸造酢か、メーカーにきちんと表示させる仕組みがなく、買い手は選びようがなかった。消費者の求めで表示が義務化され、合成酢は店頭から消えていく。主婦連合会の機関紙「主婦連たより」をめくると、表示の力で淘汰された商品の数々が出てくる。ニセ牛肉の缶詰、合成のレモン果汁…。消費者の権利は、表示の充実と歩調を合わせて進んできたことが分かる。

さてこちらの表示は一歩前進と言えるかどうか。加工食品にどの国の原料が使われているのか、表示を義務づけるための検討を消費者庁などが進めている。歓迎したい動きではあるが、例外がいろいろ用意されそうなのが気になる。先日まとまった新ルールの案では、仕入れ先がひんぱんに変わる場合は「アメリカまたはカナダまたはその他」などの表示ができる。ひどいのになると「輸入または国産」もありうるという。これではまるで「地球産」と書くのと同じではないか。

先の衆院では環太平洋経済連携協定(TPP)の委員会採決が強行された。米国の政局次第とはいえ、TPPが動き出せば輸入食品は増えるだろう。だからこそ知りたい。どこの国から来たどんなものを食べているのかを。体をつくる食べ物の安全を確かめたいと、一歩一歩進んできた歴史がある。足踏みさせてはいけない。

― 以上 転載

食べ物に気を遣っている方たちには非常に気になる動きですよね。なんだか後退しているような・・・。いいもの作っている人たちを応援したいです。


閲覧数:14回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page