みそ汁について語っている料理研究家の土井善晴さんの記事をご紹介します。
「栄養もうまみも無限大」
みそ汁といえば豆腐とワカメ、大根と油揚げ。定番の具が思い浮かびます。テレビ番組でも家庭料理をやさしく教える、おなじみの料理研究家、土井善晴さんは歯切れよく「何を入れてもいいんですよ。具だくさんのみそ汁とご飯があれば、十分なんですから」。
近ごろ、土井さんは「一汁一菜」にしませんかと呼びかけています。ご飯を中心に汁と菜(おかず)をあわせる食事の形です。ただ、おかずは昔の庶民の食卓ではつかないことも多く、ご飯、みそ汁、漬物が基本だったと考えているそうです。
このシンプルな形をベースにすれば、難しいことはありません。「毎日食べても飽きなくて、元気でいられるんです」
カギを握るのがみそ汁。具だくさんにすれば、おかずにもなるからです。
具はなんでもオーケー。野菜やキノコ、海藻、大豆食品の豆腐や油揚げ、肉類、そして卵。栄養バランスを考え、組み合わせるのが理想的です。煮干しも具の一つとして入れ、食べてしまいます。うまみは出るし、カルシウムもとれます。前日に残った鶏のから揚げとブロッコリー、タマネギ、シイタケに煮干しという組み合わせだって。
「見た目をとりつくろうことはありません。ムダになる食材も減りますよ」。油揚げや肉類を入れると、うまみが増し、いい味になります。ただし、野菜をたっぷり入れましょう。みそという発酵食品の力も大きい。「みそはうまみの塊。みそにまかせたら間違いない。健康でいるためのかなめの食品ともいえるでしょう」
辛口の米みそのほか、甘い白みそ、豆みそを常備しておき、気分で合わせるのがおすすめです。寒い季節は白みそを加えると、こっくりとしてあったまりますね。具やみその組み合わせを考えれば、みそ汁の世界は無限大。ひとりの食事でも気軽にみそ汁を作ってみませんか。これなら、食事作りのストレスもかなり減るのでは。
― 以上抜粋
血圧を気にして味噌汁を否定するのはもったいないですね。いいとこだらけの食材ですから。他のおかずやおつまみの塩分をひかえることを考えるべきです。だしパックをつかえば楽ですし、いろんな種類を楽しめます。記事と同じで、うちでも辛口の味噌と甘めの味噌を気分で混ぜて使っています。お椀も大きいものを使っています。1970年頃の食事のバランスがいいなんていう話も聞きますので、ご飯に味噌汁あと一品で十分だと思います。味噌汁は“飲むおくすり”だ、なんて言ってる方もいますよ!