一昨日の新聞記事をご紹介します。
人工甘味料入りのダイエット飲料を飲む習慣がある人は、飲まない人より脳卒中や認知症に約3倍なりやすい―、こんな分析結果を米ボストン大などの研究チームが20日付の米心臓協会の専門誌に発表した。理由はわかっていない。
研究チームは、砂糖や人工甘味料が入った飲み物の健康への影響をみるため、米マサチューセッツ州フラミンガムで継続して調べている住民のデータを分析。脳卒中は45歳以上の男女2888人、認知症は60歳以上の1484人を対象に、食生活などの詳細を聞いた後、10年以内に脳卒中を発症した97人と認知症になった81人を調べた。
性別や喫煙習慣、遺伝などが発症に与える影響を差し引くと、人工甘味料入りのダイエット飲料を1日1回以上飲んでいた人は全く飲まない人より約3倍、脳卒中や認知症になる確率が高かった。砂糖入り飲料を飲んでいる人では、目立った影響は見られなかったという。人工甘味料の摂取が発症リスクを高めるのか、発症しやすい体質や生活習慣の人がダイエット飲料を好んで飲んでいるのかは現時点でわからないという。
― 以上転載
人工甘味料の影響だけを調べる方法というのも気になりますが、砂糖入りの飲料での目立った影響は見られなかったというのも驚きですね。どうなんだろう・・・?人工甘味料を気にして避けてきた人は引き続き気にしておいた方が良さそうですね。
手元にある古めの本、2005年発売「新・食べるな危険!」 小若順一 食品と暮らしの安全基金 著 を確認してみると、清涼飲料水の項目で次のような懸念が示されていました。
― 以下抜粋
水が良いとわかっているのに、どうしても清涼飲料水が飲みたい人は、低カロリー商品を手に取るかもしれない。コーラなら「ダイエットコカ・コーラ」「ダイエットペプシ」、スプライトなら「ダイエットスプライト」、ポカリスエットなら「ポカリスエットステビア」である。
糖質がほとんどないのに甘いのは、ステビアやアスパルテームなどの甘味料が使用されているからだ。これらは砂糖とは違い、体にとってエネルギーにはならない。
ステビアは、キク科植物ステビアから抽出精製された甘味料で、砂糖の200倍もの甘さがある。
日本では天然添加物として認可されているが、アメリカやEUでは認可されていない。ステビアの葉に生殖毒性があることが、EUが不許可にした理由の一つである。
これから子どもをつくろうと考えている人は、ステビアの入っていないものを選ぶほうが無難である。
ダイエットコーラなどに含まれるアスパルテームも砂糖の約200倍もの甘さを持つが、虫歯の原因にならないといった利点を持つ。
しかし、安全性については、いまだに論争となっている。
アスパルテームが体内で分解されると、メタノール(メチルアルコール)が生成する。メタノールは、視神経など神経系に影響を与えるだけでなく、突然変異性もある。そのため脳腫瘍になる可能性が心配されている。
リンパ腫と白血病を引き起こすという研究も2005年に出てきた。体重1キロあたり20ミリグラムというごく少量で、メスのラットに影響がでた。
体重50キロの人なら1グラムに相当する。消費できる量だけに、不安が残る。
また、アスパルテームは、酸や熱に弱く不安定である。そのため、合成保存料の安息香酸ナトリウムなどが加えられる。このような合成保存料もペットボトルでリットル単位で飲むと、1日摂取許容量に近づいて、安全性に不安が出てくる。
糖質を合成甘味料に代えるということは、摂取する添加物の種類を結果的に増やしてしまうということなのだ。
― 以上抜粋
アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリンといったものは避けておいた方が良さそうですね。入ってないものがあるわけですから。それにしても、残念なのはこういった研究結果が出てくるのは年月がたってからなんですよね・・・。市場に出回って、だいぶカラダに取り込んでしまってから言われても・・・という感じです。栄養ドリンクにも使われてしまっています・・・。