80代の女性患者さんが娘さんの運転で当治療所にいらっしゃる途中、右側の顔面に痛みが出てきてしまったそうです。駐車場に着いてからも激痛にうめいていらっしゃいました。少しでも動くと痛みが出てきてしまい、車から降りることができなくなっていました。数年前に同様の三叉神経痛が出た時は救急車を要請したそうです。あまりの状態でしたので、車で鍼をすることにしました。後部座席から前に座っている患者さんの右頸肩部、耳周辺の施術をしましたところ、痛みが和らいできました。急いで治療所に入っていただき、全身治療を施して更に緊張を緩め、その日は痛みから解放されました。
軽めの三叉神経痛はたまに出るとのことでしたが、ここまでの激痛は数年ぶりだったそうです。病院に搬送されたときは痛み止めの点滴?(とおっしゃっていました)をするだけで、ここまで痛みは取れなかったそうです。もちろん、普段から三叉神経痛に対する薬を処方されていますので当日も服用されていました。
日常生活での疲れが出てきたところに、寒気を感じる風邪ぎみの症状、そして運悪く台風発生とともに雷が鳴るほどの天気の急変によって頸肩背部および顔面部の強い筋緊張が誘発されたのではないかと思います。そんなとき、できるだけ筋緊張を取ってあげれば症状は和らぐのではないかと感じています。
病院で検査して外科的処置が適応されない場合など、お困りのときは鍼治療を試してみると良いかと思います。