新聞記事より転載です。
消費者庁は健康食品に関する注意事項をまとめたパンフレットを作った。食べたり飲んだりするだけで効果があると誤解している人が多いといい、専門家は「健康食品そのものに期待するよりも、生活習慣を改善するきっかけとして利用するものと考えたほうが良い」と指摘する。
パンフレットは健康食品に関する相談が全国で増えていることを受け、20の疑問に答えるQ&A形式でまとめた。
例えば、「痛みの症状を軽くしたり、病気を治したりするために、健康食品を利用したい」という質問には、「健康食品は、あくまでも食品」とし、薬のような効果が期待できるものではないと説明。「簡単にやせるために利用したい」に対しては、「食事のコントロールも運動もせず、健康食品だけで安全に、楽にやせることはありません」としている。
国民生活センターによると、健康食品に関して体調を崩したという相談は昨年度、1877件寄せられ、前年度の約2倍に増えた。便秘や下痢、発疹などの症状が多く、商品の効果が無いといった相談もあったという。
パンフレット「健康食品Q&A」は消費者庁のホームページ(http://www.caa.go.jp/)からダウンロードできる。問い合わせは同庁03-3507-8800。
「体調への影響 メモして」
消費者庁が作ったパンフレットを監修した国立健康・栄養研究所の食品保健機能研究部部長、梅垣敬三さん(59)は、「生活習慣を改善しなければ、健康食品だけ摂取してもあまり意味は無い」と話す。バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養をとることが健康の前提だ。
また、知人から効果があったとすすめられた商品でも、自分にも同じ効果があるとは限らない。体質や利用状況などの違いがあるからだ。効果を確かめるには利用状況をメモにして記録することが大切だ。商品名、摂取した日と量、その日の体調などを一定期間記録し、効果があるかどうか判断する材料にする。
梅垣さんは「もし体調を崩したら使用を止めて、医師に相談してほしい」と呼びかける。その際は、利用状況の記録を持参してほしいという。
― 以上転載
プラシーボ効果も考えられるので全否定はしませんが、過信して摂りすぎることには注意が必要ですね。入っている添加物で逆効果、本末転倒ということも考えられますので。便利で飽食といわれる時代ではありますが、人間のカラダは昔とそんなに変わっていませんし、むしろ色々なものに曝されて弱くなっている印象です。便利になった分、カラダにとってはどうなんだろうと思ってしまう物事がたくさん出てきています。カラダに摂り入れる「足し算・プラス」の考えよりも、何を入れないかという「引き算・マイナス」的考え方が重要になってきていると考えています。もちろん食品だけの話ではなく・・・。
新聞の投書に面白いものがありましたので転載させていただきます。
「健康リスクのある食品に課税を」
無職 女性 (東京都 66)
英国で、砂糖入りの清涼飲料水への新税が導入される、というニュースをラジオで聞いた。糖分の過剰な摂取が子供の肥満を招いていることから、税金をかけて消費抑制を図るのだという。税収は学校教育予算に充てられるらしい。
社会的に問題となっている商品への対策として、課税という方法を用いることに興味を持った。日本でもできないか。
私は甘いものは飲まないので、今関心を持っているトランス脂肪酸が頭に浮かぶ。取りすぎると血液中の悪玉コレステロールが増え、心臓病のリスクが高まることが分かっている。ところが、これが含まれるマーガリンや、パンや洋菓子の材料のショートニングは、普通に広く使われている。安いからだ。
これに課税すれば、消費者は高額になった商品に手を出さなくなり、代わりにバターやオリーブ油が使われるようになるだろう。心臓病の予防と、医療費の節約にもつながるはずだ。
健康上のリスクがある物は、たばこ同様、避けるに越したことはない。個人の意識や努力に訴えるだけでなく、税のかけ方によってそれを推進できるのではないか。排ガスがきれいな車は税金が軽くなるのだから、同じように実現可能だと思う。
― 以上転載
逆にカラダにいいものを提供しているところにまわして補助して欲しいですね。カラダにいいものは全体的に高いですからね。鍼灸も含めて(笑)