「中高生ネット依存7人に1人」「スマホ教育小学生から」「ゲーム依存は病気。治療が必要」「ネットゲーム依存は病気、WHO指定の方針」「ネトゲ廃人、世界が本腰」「近視増え小学生32%中学生56%、スマホ・ゲームの影響か」
等々、ここ半年の間にこのような記事が多く見られるようになりました。少しだけ抜粋します。
スマートフォンのゲームやSNSなどインターネットの使い過ぎで日常生活に支障をきたす「ネット依存」の疑いが強い中高生が全国で推計約93万人に上ることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。31日(平成30年8月31日)、発表した。5年前と比べて約40万人増え、とくに中学生で倍増した。授業中の居眠りや遅刻など学校生活にも支障が出ていた。
2017年度厚労省研究班推計によると中学生の7割、高校生の9割がスマホを利用。各学年とも8割前後が動画サイト、7割前後が情報検索に使っていた。ネットの使い過ぎによる問題は、成績低下・居眠り・友人とのトラブルが多かった。
ネット依存のうちゲームのやり過ぎで日常生活が送れなくなる「ゲーム障害」について、世界保健機関(WHO)は6月に公表した国際疾病部類に初めて明記し、精神疾患として認めた。ネット使用は中学生になる前から始まっている。内閣府が昨年実施した10歳未満の子どもを対象にした調査では、9歳児の約65.8%、2歳児も28.2%がネットを使っていた。
31日の会見で、調査に加わった国立病院機構久里浜医療センター(神奈川)の樋口院長は「未来を担う子どもたちに適切な対策がなされなければならない」と危機感をあらわにした。同センターは2011年、国内で初めて「ネット依存外来」を開設。現在は年間1500人が受診し、約7割が未成年という。患者の低年齢化も進んでおり、昨年は10歳未満の子どもも初診で訪れた。受診者のほとんどが「ゲーム障害(依存症)」で、オンラインゲームにのめり込んでいる。患者によっては脳が委縮して理性をつかさどる機能が低下し、「わかっていてもうまくできない」状態になる。こうした場合は、朝起きられない・遅刻・欠席・ひきこもる・物に当たる、壊す・家庭に暴力をふるう、などの症状も現れるという。
単なるやり過ぎと依存症の違いは、自分で制御できるかに加え、心身の健康悪化、遅刻や不登校、家庭内暴力などの問題が起きているかいないかで判断する。樋口院長は「始めるのが若いほど依存症になりやすい」と警告する。子どもは脳が十分に発達しておらず、快感や刺激を求める欲求が理性に勝る傾向があるという。オンラインゲームについて「勉強やスポーツに比べて簡単に達成感が得られ、依存に陥りやすい」と指摘する。
日本小児科医会は、スマホやテレビなど電子メディアの利用時間を1日2時間以内にするよう提言している。子どもの心身の発達には遊びや運動、人との直接の触れ合いなど、五感を使った体験が重要だと強調する。理事は「依存症に陥ってしまってからでは治療が難しい。予防が肝心だ。危険性も認識してつきあってほしい」と話す。
― 以上新聞記事より抜粋
大人でも依存気味になるものですからね。子どもにとっては・・・。スマホ、SNS、インターネット・・・、生活と切り離せないものになっているのでコントロールが難しいですね。脳の萎縮というところが気になります。もとからそうなのか、ゲームのせいなのか・・・。